割合は、小学校の算数でいちばん質問が多い単元です。「くらべる量 ÷ もとにする量 = 割合」という式を覚えていても、文章題になると手が止まります。
公式を覚えても解けない理由
公式には、どの数字がどれに当たるかが書かれていません。文章題でつまずく子は、計算ができないのではなく、3つの数のうちどれが「もとにする量」なのかを決められないところで止まっています。
ここを飛ばして式の形だけを覚えると、数字を入れ替えて当てはめる作業になり、少し文が変わるたびに間違えます。
「もとにする量」の見つけ方
見分け方は、文の言い方に現れます。
- 「〜の」の直前にある言葉(例:「定価の2割引き」→ 定価)
- 「もとは」「はじめは」と書かれている量
- 「〜に対して」の前にある量
見つけたら、その数に印をつけてから式を書きます。順番を逆にするだけで、正答率が変わります。
戻る単元は2つ
① 倍の見方:「3倍」「半分」が図で説明できるか。割合は倍の見方の延長にあります。ここが通っていないと、1より小さい割合(0.8倍など)で混乱しやすくなります。
② 小数のかけ算・わり算:0.8をかけると小さくなる、0.8でわると大きくなる。この感覚がないと、答えの見当がつかず、式の正しさを自分で確かめられません。
この2つが通っていれば、割合そのものは短期間で整理できます。
図にする練習(線分図)
割合は、線を1本引くだけで見通しがよくなります。
- もとにする量を1本の線にして、右端に「1(=100%)」と書く
- くらべる量が線のどのあたりか、目分量で印をつける
- 求めるものに「?」を書く
「?」の位置が線の内側なら答えはもとにする量より小さく、外側なら大きい。答えが出たあとに、この見当と合っているかを確かめる習慣がつくと、大きな間違いが減ります。
家で確認できる問い
- 「この問題、もとにする量はどれ?」
- 「答えはだいたいどれくらいになりそう?」
- 「線にすると、?はどのあたり?」
3つとも、解く前に聞くのがコツです。解いた後だと、答え合わせの確認になってしまいます。
百分率・歩合でさらに迷うとき
%(百分率)と割(歩合)が出てくると、変換の手順が増えます。ここでつまずいている場合は、割合そのものではなく単位の変換の問題なので、表に書き出して覚えるほうが早いです(0.1=10%=1割)。
つまずきが割合だけでなく他の単元にも広がっているときは、算数・数学のつまずきは、どこから戻る?で全体の戻り方を確認してください。範囲の見立てに迷う場合は、つまずき診断とオンライン個別指導で一度整理できます。






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