小6の秋以降、「このまま中学に上がって大丈夫か」というご相談が増えます。不安になると学年をまるごと戻したくなりますが、残り時間を考えると現実的ではありません。
全部戻す必要はありません
戻すのは、中学の学習に直接つながる単元だけで足ります。小学校の算数のうち、中学の数学で毎回のように出てくるのは限られています。
中学に上がる前に通しておきたい3単元
① 分数の計算:中1の文字式・方程式で常に使います。通分と約分が止まっていると、中学の計算でつまずき続けます(分数の戻り方)。
② 割合:中学の一次方程式の文章題、理科の濃度、社会のグラフ読み取りまで影響します(割合の戻り方)。
③ 単位量あたり:速さ・人口密度など。割合と同じ考え方の別の顔です。
この3つが説明できれば、中学の最初の半年は大きく崩れません。
小4・小5のどこを見るか
止まっている様子 → 確認する単元
- 分数の計算でつまる → 等分・単位分数(小3〜4)→ 通分(小5)
- 割合が分からない → 倍の見方(小4)→ 小数のかけ算わり算(小5)
- 図形の面積が苦手 → 公式の意味(小5)※中学で再度扱うため優先度は低い
- 文章題で手が止まる → 読み取りの練習(学年を問わない)
小4から順にやり直す必要はありません。 上の入口だけを確認します。
卒業までの進め方(残り時間から逆算する)
- 残り3か月以上:3単元を順に。1単元あたり2週間、1日15分
- 残り1〜2か月:分数と割合の2つに絞る
- 残り数週間:分数の計算だけ。中学の最初の単元に直結します
やり切れなかった分は、中学入学後に戻しても遅くありません。
中学に入ってからでも間に合うもの
図形の作図、小数の筆算、資料の読み取りは、中学でも扱います。ここに時間をかけるより、上の3単元を優先してください。
進学後に数学でつまずいた場合の戻り方は中1数学についていけない。どこまで戻ればいい?にまとめています。
家で確認する問い
- 「3分の1と5分の1、どっちが大きい? なんで?」
- 「この問題、もとにする量はどれ?」
- 「時速40キロって、どういう意味?」
3つとも、答えより説明を見てください。
戻る範囲の見立てに迷うときは、つまずき診断・オンライン個別指導で一度整理できます。






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