「塾に通わせているのに、数学の点が変わらない」。この相談は、学年を問わず届きます。多くの場合、原因は授業そのものではなく、授業の外側にあります。
「授業が悪い」の前に見ること
塾の授業は、その学年の内容を扱います。しかし子どもが止まっているのが下の学年の単元だと、授業をいくら受けても土台が埋まりません。まずここを切り分けます。
上がらない5つの理由
① 戻る範囲が塾の範囲外にある中学生で分数や割合が止まっている場合、中学の授業では扱われません。塾では追いつけない部分です。どこまで戻るかは算数・数学のつまずきは、どこから戻る?を参考にしてください。
② 演習が受け身になっている解説を聞いて「分かった」で終わり、自分で解き直していない状態です。分かると解けるの間には距離があります。
③ 宿題が作業になっている答えを写す、時間内に埋めることが目的になると、量をこなすほど手応えだけが残ります。
④ テストの直しをしていない返ってきたテストを見直していない子は、同じ理由で何度も落とします。直すのは、間違えた問題を1問だけで十分です。
⑤ 通う目的がずれている「勉強する場所の確保」が目的なら成績は主目的ではありません。目的が家庭と子どもでずれていると、評価もかみ合いません。
家庭でできる確認(3つの問い)
- 「今日、塾で何をやった?」(内容を説明できるか)
- 「解けなかった問題、どこで止まった?」
- 「テストの直しはした?」
叱るためではなく、①〜⑤のどれに当たるかを見るための問いです。説明できないことが続くなら、②か③の可能性が高いです。説明させる学び方は「話させる」家庭学習法にまとめています。
塾を変える前に確認したいこと
- 今の塾で、下の学年に戻る指導を受けられるか
- 宿題の量が、子どもが解き直せる量になっているか
- 直近のテストの間違いを、塾と家庭のどちらで見ているか
この3点が整っていれば、塾を変えても結果は大きく変わらないことが多いです。
個別か集団か
集団は進度とペースが決まっているぶん、戻る学習には向きません。戻る範囲が広い場合は、個別で範囲を決めて進めるほうが早く収まります。
どこから戻るか分からない場合は、つまずき診断・オンライン個別指導で範囲を確認できます。中学生で数学が崩れた場合の戻り方は中1数学についていけない。どこまで戻ればいい?もあわせてどうぞ。






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