はじめに|親子のやり取りを少し見直す
子どもとの毎日の会話では、こちらの伝え方や聞き方が気になる場面があります。叱るときに感情的になってしまう、子どもの嘘にどう向き合えばよいかわからない、いつもイライラした口調で話されると対応に困る――こうしたことは、家庭で起こり得るコミュニケーションの悩みです。
ここでは、きゅうご先生の親子コミュニケーションに関する発信をもとに、叱り方、嘘への向き合い方、イライラした口調への対応、そして親自身が振り返りたい関わり方について整理します。親を評価するためではなく、日常のやり取りを少し見直すためのヒントとしてご覧ください。
感情的に叱る前に考えたい3つのこと
子どもを叱る場面では、感情が先に出てしまうことがあります。動画では、叱り方について次のような考え方が示されています。
1. 感情的に叱るより、理由を冷静に伝える
まず示されているのは、感情的に叱るのではなく、なぜ伝えているのか、その理由を冷静に伝えるという方向性です。
強い口調で気持ちをぶつけるだけではなく、何について伝えたいのかを整理する。そうすると、子どもに向ける言葉も、行動について話す形にしやすくなります。これは、どんな場面でも必ずこうすべきだと断定するものではなく、叱るときに考えてみたい一つの見方です。
2. 人と比べる前に、事実を確かめる
動画では、「人と比べる」ことよりも「事実を確かめてから叱る」という考え方も示されています。
誰かと比べて判断するのではなく、実際に何があったのかを確認する。そのうえで、必要なことを伝えるという順番です。子どもの行動について話すときには、確認できている事実と、こちらが感じたことを分けて考えることが役立つ場面もあります。
3. 人格ではなく行動に焦点を当てる
叱るときには、子どもの人格を否定するのではなく、行動に焦点を当てるという考え方も紹介されています。また、気持ちを肯定してから叱るという流れも示されています。
「何をしたのか」と「その子自身がどういう人か」は、分けて考えることができます。行動について伝える必要があるときも、子どもそのものを否定する言葉になっていないか、立ち止まって確認してみましょう。
子どもが嘘をつくときは、嘘をついた事実だけで責めない
子どもが嘘をつくと、保護者としては心配になるかもしれません。しかし、動画では、嘘をついたという理由だけで子どもを責めるのはやめましょう、と伝えています。
子どもが嘘をつく背景には、次のような気持ちがある場合があると紹介されています。
怒られたくない
怒られたくないという気持ちから、嘘をつく場合があります。動画では、動物の本能として理解できるのではないか、と説明されています。
良く思われたい
自分を良く思ってもらいたい、自分のプライドを守りたいという気持ちが働く場合もあるとされています。
信頼されたい
嘘をついてでも人から信頼されたい、人の気を引きたいという場合もあると紹介されています。
もちろん、嘘の背景がいつも同じとは限りません。大切なのは、嘘をついた事実だけで子どもを責めるのではなく、なぜそのような言い方になったのかを考える余地を残すことです。動画では、次からどのように行動すればよいのか、その対処法を身につけることが大切だと伝えています。
子どもがいつもイライラした口調で話すとき
子どもが大きくなると、口調が荒くなったように感じることがあります。そのようなとき、まずは「イライラしてるみたいだけど何かあったの」と聞いてみる方法が紹介されています。
ここで重要なのは、冷静に質問することです。親子であっても人対人なので、そのときに感じたことを声に出して伝えてみる。子どもの口調をすぐに決めつけるのではなく、何かあったのかを尋ねるところから始めます。
一方で、理由がはっきりしないままイライラしている場合もあるとされています。そのため、質問をしてもすぐに明確な答えが返ってくるとは限りません。理由がわからないときも、親が干渉しすぎていないか、自分自身の関わり方を振り返ることが大切だと動画では伝えています。
子どもの口調だけを変えようとするのではなく、親子の距離感や、普段の関わり方にも目を向ける。これが、イライラした口調に向き合うときの一つの視点になります。
親自身が気をつけたい関わり方
親は子どものためを思って言っているつもりでも、言葉や態度が強くなっていることがあります。動画では、子どもとの関係で見直したい行動として、次の8項目が紹介されています。
1. 命令口調が多い
「何々するな」という命令口調が多くなっていないか、振り返ります。
2. 子どもに完璧を求める
子どもに完璧を求める関わり方になっていないかを考えます。
3. 「この家を出ていけ」と強い口調で言う
「この家を出ていけ」というような強い言葉を使っていないかも、見直したい項目です。
4. 子どもの意見を否定する
子どもが話した意見を、最初から否定していないかを確認します。
5. 暴力で従わせようとする
暴力によって子どもを従わせようとすることも、気をつけたい関わり方として挙げられています。
6. 家族にだけ見せる別の顔がある
家族にだけ見せる別の顔があることも、動画で紹介されている項目です。
7. 学校での出来事をしつこく聞く
学校での出来事について、子どもにしつこく聞いていないかを振り返ります。
8. やりたくないことを強制する
塾やスポーツなど、子どもがやりたくないことを強制していないかも、確認したい点です。
これらは、親を一括りに評価するためのものではありません。自分の言葉や態度を振り返り、気になる部分があれば、親子のやり取りを少し見直すために使う項目です。すべてを一度に変えようとするのではなく、日常の中で自分がどのように話しているかに目を向けるきっかけにしてみてください。
まとめ|子どもとの会話を見直す小さな視点
叱るときは、感情的になるより理由を冷静に伝える、人と比べるより事実を確かめる、人格ではなく行動に焦点を当てるという考え方があります。
子どもが嘘をついたときは、その事実だけで責めず、怒られたくない、良く思われたい、信頼されたいといった気持ちが背景にある場合にも目を向けます。イライラした口調に対しては、「イライラしてるみたいだけど何かあったの」と冷静に聞き、親自身の干渉が多くなっていないかも振り返ります。
そして、命令口調、完璧を求めること、意見の否定、強い言葉や暴力、しつこい確認、やりたくないことの強制など、親自身の関わり方も見直すことができます。
親子のコミュニケーションは、毎日の小さなやり取りの積み重ねです。子育てや教育、学びについて考える中で、家庭での関わり方をさらに整理したい方は、ゆめキッズ公式LINEもご活用ください。一般的な子育て・教育・学びについて考える保護者向けの窓口として、日々のヒントを受け取るきっかけになります。




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