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先生が子育てママから相談される3つのこと|人間関係・勉強・ママ自身の悩み

子育てママから相談されることは、大きく3つある

学校の先生として子どもたちと関わっていると、子どものことだけでなく、保護者であるママからさまざまな相談を受けることがあります。

きゅうご先生がこれまで相談されてきた内容は、大きく分けると次の3つです。

1つ目は、子ども同士の人間関係。2つ目は、勉強や学校生活のこと。そして3つ目は、ママ自身の人間関係や悩みについてです。

一見すると、それぞれ別の問題に見えます。しかし、相談を聞いていく中で見えてくるのは、子どもの問題と大人の問題が、まったく切り離されているわけではないということです。

1つ目の相談は、子ども同士の人間関係

最初に多かったのは、子ども同士の人間関係についての相談です。

学校で嫌なことをされている、子ども同士で問題が起きて困っている、といった内容です。相談の対象になるのは、学校内で起きたことだけではありません。放課後、学校とは別の場所で起きた出来事について、担任の先生のところへ相談に来ることもありました。

ほかに相談するところがないため、担任の先生に話しに来たり、本読みカードや連絡書に書いて伝えたりすることもあります。

そのようなとき、先生の立場でできるのは、まず事情を聞くことです。子ども同士の揉め事であれば、先生が間に入る形で関係する子どもたちの話を聞き、何があったのかを確認します。そして、分かった事実を保護者に連絡します。

ここで大切なのは、最初から誰かを責めることではなく、起きたことを確かめることです。「うちの子がこう言っている」という話だけで判断するのではなく、先生がそれぞれの話を聞き、事実を整理していく。その役割が、学校の先生にはあります。

2つ目の相談は、勉強や学校生活のこと

2つ目は、勉強に関する相談です。

宿題をやらない、学校でのことが気になる、成績について相談したい。こうした内容が挙げられます。

学校の先生は、いろいろな子どもを見ています。そのため、勉強のやり方についても、その子に合った形があると考えています。同じ方法を全員に当てはめるのではなく、その子の様子を見ながら、どのようなやり方が合うのかを考えることができます。

家庭では、お母さんが声をかけてもなかなか言うことを聞かないけれど、先生から話してもらうと子どもが受け止める、ということもあります。保護者から、先生の立場で子どもに話してほしいと言われることもありました。

この場合、単に「もっと勉強しなさい」と言うだけではありません。具体的な方法について話すこともあれば、先生という立場から子どもに伝えることで、勉強や宿題に向き合うきっかけが生まれることもあります。

勉強の相談は、成績だけの話ではありません。宿題をやらないという行動の背景や、家庭での声かけ、子どもが先生の言葉をどう受け止めるかなど、いくつかの要素が関係しています。だからこそ、子どもに合った方法を考えることが重要になります。

3つ目の相談は、ママ自身の人間関係

3つ目は、ママ自身からの相談です。

若い頃にはそれほど多くなかったものの、経験を重ねるにつれて、ママ自身の問題について相談を受けることが増えてきたと、きゅうご先生は話しています。

たとえば、子どもの友達のお母さんとの関係です。ママ自身と相手のお母さんとの関係、家と家との関係について困っているという相談があります。さらに、何人かのグループになっている中で、うまくいかないことがあるという相談もありました。

子どもに友達がいると、その友達のお母さんとの関係も生まれます。子ども同士の出来事が、保護者同士の関係にもつながっていくことがあります。そのため、子どもの問題として始まったように見えても、実際にはママ自身が悩みを抱えている場合もあります。

子どもの問題を、子どもだけの問題にしない

いろいろな悩みを聞く中で感じたのは、そこで起きている問題は、子どもだけの問題ではないのではないかということです。

もちろん、子ども同士の人間関係や勉強のことを考える必要はあります。しかし同時に、その問題が自分の心の中にある悩みや課題と、どこかでつながっていないかを見る視点もあります。

その例として、子どもが嘘をついて困らせている場合が挙げられます。大人は子どもに対して、「嘘をついてはいけない」と言うかもしれません。けれども、そのときに一度、自分自身はどうなのかを見つめ直してみることができます。

自分はずっと嘘をつかずに、すべて正直にしているのか。人間は、どんなときも嘘をつかないものなのか。そう考えていくと、嘘をついてしまうときもあるのではないか、嘘をついてもよい場面もあるのではないか、という見方が生まれます。

きゅうご先生自身も、初めは「嘘をついてはいけない」と強く考えていたものの、考え直す機会があったと話しています。自分の中にあった厳しい見方が少し緩むことで、子どもが嘘をついたときにも、すぐに断罪したり、一方的に判断したりするのではなくなりました。

嘘をついてしまったときの気持ちを考える。「そういうこともある」と受け止める。そうした見方ができるようになったことは、きゅうご先生自身にとって学びだったそうです。

「正しいか間違いか」だけで見ない

子どもが嘘をついたとき、大人はすぐに「これは悪い」「それは間違い」と決めつけたくなることがあります。しかし、そこで起きていることを、正しいか間違いかだけで判断すると、子どもの気持ちを見失うことがあります。

もちろん、何をしてもよいという意味ではありません。大切なのは、子どもの行動を見ながら、その背景にある気持ちや、自分の中にある反応にも目を向けることです。

「なぜ自分は、ここまで強く反応するのだろうか」「この問題は、自分に何を考えさせているのだろうか」

このように、自分自身と重ね合わせて考えてみることで、子どもへのアプローチがより良いものになる場合があります。

子育ての問題を、自分にとっての学びとして見る

子ども同士の人間関係、子どもの勉強、ママ自身の対人関係。相談の内容は違っていても、すべて子育てを経験している自分にとって、何かを考えるテーマになり得ます。

目の前の問題が起きたとき、子どもを責める、相手の家庭を責める、誰かに原因を求めるという見方だけではなく、「この問題は自分に何を教えてくれているのだろう」と考えることもできます。

自分の中に、見つめ直すところや改善できるところがないかを考える。自分の精神性や人間性に目を向ける。そのような視点を持つことで、問題が少しずつ緩んでいくことがあると、きゅうご先生は話しています。

そして、問題への向き合い方が変わると、子どもの態度が変わることもあります。

すぐに結論を出したり、誰かを一方的に判断したりするのではなく、少し違う視点を入れて、客観的に見てみる。子育て中の悩みに向き合うときには、その姿勢が大切なのかもしれません。


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